花火大会の煙は体に悪いのか|成分と、ぜん息の人・子どもの対策

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情報確認日:2026年9月17日。成分は公益社団法人日本煙火協会「令和6年花火入門」(材料の章)、健康影響は環境省のぜん息患者向け資料の引用(医療機関ブログ経由)と米ジョンズ・ホプキンス大学などの研究を報じたナショナル ジオグラフィック日本版に基づきます。当サイトは医療機関ではありません。

結論:健康な人が年に数回見る分には問題視されていない。ぜん息の人と小さな子どもは風上へ

花火の煙には、燃え残った微粒子(PM2.5に含まれる大きさの粒子)と、色を出すための金属化合物、火薬の燃焼で生じる硫黄の化合物が含まれます。米国の研究では、大規模な花火の煙が呼吸器の弱い人に影響しうることが指摘されています。一方、日本の花火大会は打ち上げ時間が1時間前後で屋外の開けた場所が多く、健康な大人が観覧する範囲で害があるという公的な警告は出ていません。

ただしぜん息の人については、環境省のぜん息患者向け資料に「花火や線香の煙は発作の誘因になることがあるので、風上に位置するか、布で口を覆って吸い込まないようにする」という趣旨の注意があります(医療機関ブログでの引用)。ぜん息の家族や小さな子どもと行く場合は、この一点だけ守れば十分です。

煙に何が入っているか(日本煙火協会「花火入門」より)

役割 主な物質 煙・匂いとの関係
酸化剤 硝酸カリウム、硝酸バリウム、過塩素酸カリウム 燃焼を支える。燃えたあとカリウムなどの塩が微粒子として残る
可燃剤 硫黄、木炭、樹脂、アルミニウム、マグネシウム 硫黄が燃えると二酸化硫黄ができ、「花火の匂い」の主な正体になる
色火剤 赤:炭酸ストロンチウム/緑:硝酸バリウム/黄:蓚酸ナトリウム/青:酸化銅/白:アルミニウム・マグネシウム 金属の化合物が微粒子として煙に混ざる
発煙剤(昼花火など) 染料・顔料 不完全燃焼や蒸発で色のついた煙になる

海外の研究が問題にしているのは、この微粒子と、ストロンチウム・バリウム・鉛などの金属です。米ジョンズ・ホプキンス大学などの研究は、米国の独立記念日にカリフォルニアで上がる花火の煙が「ピーク時には森林火災に匹敵する」と評価し、ぜん息の罹患率が高い地域や高齢者・10歳以下の子どもへの影響を指摘しています(ナショナル ジオグラフィック日本版 2021年7月)。ただしこれは、市街地全体で一斉に花火が上がる米国の状況で、日本の1会場1時間の花火大会とは規模が違います。

会場でできる現実的な対策

  1. 風上に座る:これがほぼすべてです。煙は風下に流れるので、打ち上げ場所に対して風上側なら煙はほとんど来ません。当日の風向きは天気アプリで確認できます。海沿いの会場(関門海峡、別府、鹿児島の錦江湾など)は昼と夜で風向きが変わりやすいので、出発前ではなく打ち上げ直前の予報を見てください
  2. 煙が来たら口を覆う:不織布マスクやハンカチで十分です。煙は数分で流れていきます
  3. ぜん息の人は発作止めを持つ:普段どおりの薬を持ち、煙が濃いと感じたら場所を移動する
  4. 目や喉の刺激:二酸化硫黄は目や喉に刺激を感じさせます。花火が終わって煙が抜ければ収まります。長引く場合は受診してください

風下になりやすい席は「煙で花火が見えない」問題も起きる

健康より先に困るのは、風下では煙で花火そのものがかすむことです。無風の日は煙が会場に滞留し、後半の花火がぼんやりします。有料席を買うときも、打ち上げ場所と当日の風向きを見て、風上側を選ぶと煙と視界の両方の問題を避けられます。

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