情報確認日:2026年9月18日。世界記録はギネスワールドレコーズ公式サイトの記録ページと同社のニュース記事、九州の大会の打ち上げ数は各主催者の2026年の公表値(当サイトの大会ページと同じデータ)に基づきます。
結論:世界一は2026年7月4日のワシントンD.C.(84万537発)。日本の大会は多くても数万発で、桁が2つ違う
ギネス世界記録「Largest firework display(最大の花火ショー)」の現在の記録は、2026年7月4日に米国ワシントンD.C.で打ち上げられた84万537発です。米国建国250年の独立記念日の催しで、ギネス公式サイトの記録ページに「Freedom 250 と Pyrotecnico, Inc. が達成」と記載されています。報道によると、ポトマック川の8隻の台船などから約40分間で打ち上げられました。
それまでの記録は2016年1月1日、フィリピン・マニラ近郊のフィリピン・アリーナで行われた新年のカウントダウン花火の81万904発(1時間1分32秒)で、さらにその前が2014年のノルウェー(54万382発)、ドバイ(2014年の新年、47万9651発を6分間で)でした。以前この記事では「ドバイの約47万9000発が世界一」と書いていましたが、記録はその後3回更新されています。
ギネス記録の一覧(花火に関するもの)
| 記録名 | 内容 | 場所・日付 |
|---|---|---|
| 最大の花火ショー | 84万537発 | 米国ワシントンD.C.、2026年7月4日 |
| (前記録) | 81万904発 | フィリピン、2016年1月1日 |
| 1分あたりの打ち上げ数 | 7万9941発/分(6分で47万9651発) | ドバイ、2014年の新年(2013年大晦日の深夜) |
| 最大の打ち上げ花火玉 | 1268kg・直径1.44m | 米国コロラド州スティームボートスプリングス、2020年2月8日 |
| (前記録) | 四尺玉:直径120cm・460kg | 新潟県・片貝まつり、2014年9月9日 |
| 最長の「花火のナイアガラ」 | 3517.23m | 福岡県大牟田市・有明海花火フェスタ、2008年8月23日 |
出典:ギネスワールドレコーズ公式サイト「Largest firework display」記録ページ、同「Largest aerial firework shell」、同ニュース記事「Fireworks Night: Top 10 most explosive world records」(2016年11月)。日本の記録が2つ入っています。片貝まつり(新潟県小千谷市)の四尺玉は2020年に米国に抜かれるまで「世界最大の花火玉」でした。福岡県大牟田市の有明海花火フェスタは、全長3517mの仕掛け花火(ナイアガラ)で2008年に記録を作っています。
「発数」は数え方が違うので、大会同士の単純比較はできない
世界記録の数十万発と日本の花火大会の数万発を比べるとき、注意したいのが数え方です。ギネス記録の数字は、花火の大きさを問わず1つを1発として数えたものです。日本の大会でも、スターマインで連射する小さな玉は1発ずつ数えるのが普通で、尺玉1発とスターマインの小玉1発は「発数」の上では同じ1です。そのため発数が多い=見応えがある、とは限りません。玉の大きさ(号数)と1発あたりの値段は花火1発の値段はいくらかに、玉の種類は花火の種類と名前の一覧にまとめています。
もうひとつ、主催者が発数を公表していない大会があります。日本一の発数として「約4万発」と紹介されることが多い長野県の諏訪湖祭湖上花火大会は、諏訪観光協会の2026年の案内ページに打ち上げ数の記載がありません。主催者が公表していない数字を並べて「国内最多」と決めることはできないので、この記事では公表値がある九州の大会だけを比べます。
九州で打ち上げ数が多い大会(2026年の公表値)
| 大会 | 県 | 2026年の発数 | 2026年の状況 |
|---|---|---|---|
| ハウステンボス 九州一 大花火まつり | 長崎 | 2万2000発 | 11月14日開催予定 |
| 関門海峡花火大会 | 福岡(門司)・山口(下関) | 約1万8000発(両岸合計) | 8月13日開催 |
| 音楽花火 MAKE A MONOGATARI | 福岡 | 約1万8000発 | 10月11日開催予定 |
| かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会 | 鹿児島 | 1万5000発 | 8月29日開催 |
| やつしろ全国花火競技大会 | 熊本 | 1万4000発(予定だった発数) | 令和8年熊本地震の影響で中止 |
| 桜島と芸術花火 | 鹿児島 | 約1万3500発 | 4月25日開催 |
| 肉と焼酎のふるさと・みやこんじょ花火大会 | 宮崎 | 1万2900発 | 10月10日開催予定 |
| 筑後川花火大会 | 福岡 | 1万2000発(予定だった発数) | 令和8年熊本地震の影響で中止 |
九州で最多はハウステンボスの2万2000発ですが、園内での観覧のため入場料が必要です。無料で見られる大会の最多は関門海峡の約1万8000発(門司側と下関側の合計)です。関門海峡は両岸から打ち上げるので、片側だけ見ると発数はこの半分程度になります。
発数より「見え方」で選ぶなら
- 玉の大きさ:尺玉(10号)1発とスターマインの小玉1発では見え方がまったく違います。大玉があるかどうかは各大会ページの「見どころ」で確認できます
- 打ち上げ時間:おおむら夏越花火大会は3000発を約15分に集中させる大会で、発数は少なくても密度は高くなります。逆に2日間合計で1万発の日田川開き観光祭は、1日あたりでは約5000発です
- 距離:発数が多くても遠くから見れば小さく見えます。打ち上げ場所と観覧場所の距離は花火マップで確認できます

